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春はあけぼの・・・とは清少納言の枕草子ですね。
この中では朝が一番いいのは冬だって言ってるけどさ
それもわかるけど
私は子供の頃から夏の朝が一番好きだったね。
夏って朝が早いよね。
夏休みにおばあちゃんの家にお泊りして朝日に目を覚まされ
時計を見てもまだ4時、5時!
やおら起きて外に出れば涼しくって
とっても得した気分で河原を散歩したものです。
その数十年後・・・
先日、早朝に森の中へ行ったときの体験談です。
だーれもいない朝靄の深い山の中、その景色まるでリアル東山魁夷。
碧く深い山ってホントにあるんだ!
そして360度、鳥のさえずり声に囲まれて・・・。
きっとアルファー波かなんかでしょう。
脳の中をどうかされてるような快感が起こってきます。
しばらくその中にいると不思議な感覚になってきました。
自分が「いる」のに「いない」
・・・それを自覚すると、襲ってくるのは不安感。
自分がその中に溶け込んでしまって自分が存在していない感覚。
五感で感じる景観、音、匂い、空気、その完璧な美しさは恐ろしくもあり
神を感じざるを得ませんでした。
さっき不安になった自分が「いない」感じ、その理由はわかりました。
そんな自然=神、そして自分もまたその一部であること
だから大いなる宇宙、自然の一部である事を感じれば個である自分の存在に拘る必要もないんです。
それを理解するとなんとも満たされた幸福感を味わうのでした。
大きな愛と呼ぶのかな・・・包まれてることに幸せでした。
世知辛い毎日の中で、今日も満員電車で揺られていくあなた
人間関係や恋愛で悩んでるあなた
ちょっと早起きして自然の中に身を放り投げてみると
きっとわかるでしょう。
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